【広告主向け】アフィリエイト・サービス・プロバイダーとは?お勧めASP3社を紹介

私がお勧めするASP3社

アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)とは?これからアフィリエイト運用を開始するなら、最低限機能が実装されているASPを選択しましょう。
※ASP各社のリンクは、アフィリエイトリンクを利用してご紹介しています。

アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)とは

アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)とは、アフィリエイト広告において、広告主とアフィリエイター(広告を掲載する媒体)を仲介する仕組みを提供している事業者のことです。広告主が扱う商品やサービスをアフィリエイターが運営するウェブサイトやブログで紹介し、広告主の定めた成果に応じて報酬を支払う仕組みを提供しています。

広告主はASPを利用することで、ASPに登録する多くのアフィリエイターと提携することができます。登録することで利用可能になるオープンなASPと、登録に制限を設けているクローズASPがあります。

  • オープンASP:アフィリエイターが自ら登録し、ASPの審査を経てアフィリエイトをスタートします。審査の基準は各ASPにより異なります。オープンASP、オープン型ASPとも呼ばれます。
  • クローズASP:運営元からの招待や紹介により登録します。登録しているアフィリエイターだけでなく、どの広告主が登録しているかは事前に確認することができません。クローズ型ASPとも呼ばれます。

これからアフィリエイトをスタートする場合、どのASPを選択するか迷われると思います。広告主の状況や扱う商品、カテゴリー、同業他社の動向、登録しているアフィリエイターの傾向、そして何より「広告主がどのようにアフィリエイトを活用したいか」によりますが、筆者の経験からオープンなASPをお勧めすることが多いです。

ASPを利用するアフィリエイト広告とは

広告主がアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)と契約すると、アフィリエイターが閲覧できるプログラム詳細が管理画面に用意されます。どんな商品を扱っているショップなのかを分かりやすく伝えて、同業他社と比較して見劣りしない成果報酬を設定し、アフィリエイターが使いやすいバナーやテキストなどの広告素材を揃えます。

ASPに登録しているアフィリエイターは、広告主の用意したプログラム詳細の中から、興味関心がある、運営しているWebサイトやブログに紹介しやすいか等を考えて「提携申請」をします。広告主が自動・または手動で「提携承認」をすることで、アフィリエイターはASPの管理画面に登録されている、広告主の用意したバナーやテキストの広告素材を利用して紹介ができるようになります。

アフィリエイターは自サイトやブログで、広告主の商品やサービスを紹介します。サイト訪問者が広告を通じて商品を購入する・サービスを利用すると成果が発生します。成果に応じて広告主が成果確定をすると、ASPを通じてアフィリエイターに成果報酬が支払われます。

この一連のアフィリエイト広告の仕組みを提供しているのが、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)です。ASPを利用することで、広告主はアフィリエイト広告を効率的に運用をすることができます。

必要な機能が実装されているASPを選ぶ

アフィリエイト広告をスタートするには、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を利用するのが一般的です。国内には100社ほどのASPがあり、それぞれアフィリエイターが登録していて、広告主との提携を仲介してくれたり、成果報酬の支払いを代行してくれます。
ASPの利用には、アフィリエイターに支払う成果報酬の他に、初期費用や月額固定費が発生します。費用だけ見るのではなく、どのようなカテゴリーのアフィリエイターや広告主が登録しているか、どんな機能があるか、どんなサポートが受けられるか・・・といった重要事項は契約前に確認します。

機能については、以下があることが望ましいです。

  • 提携時に、自動承認か手動承認を選択できる
  • アフィリエイト別レポートがあり、アフィリエイトサイトを個別に確認できる
  • 提携済みアフィリエイターに連絡ができる
  • アフィリエイター向けにメールマガジンを送信できる
  • アフィリエイターごとに報酬アップを設定できる

いくつか、理由を説明します。

今からスタートするなら、アフィリエイターが「提携したい」と提携申請をしてくれた時に自動的に承認される「自動承認」ではなく、いったん保留して、広告主が確認してから承認できる「手動承認」が選択できるASPを選びましょう。昨今の法改正の動きもあり、「広告主がアフィリエイトサイトを確認している」ことが重要になっています。

アフィリエイト別レポートは、定期的に実績をあげてくれる上位サイトを確認して、ユーザーに役立つ紹介をしてくれていたらお礼を伝えたり、必要があれば修正依頼をしたり、場合によっては提携解除といった時に活用できます。

一部のASPでは、アフィリエイターに直接連絡を禁止している、管理画面から連絡する機能が無いところもあります。その場合、ASPの担当営業やサポートを通してやりとりをしなければなりません。最低限アフィリエイターの掲載内容を確認できて、アフィリエイターと連絡がとれる手段のあるASPを選択しておくことをお勧めします。

行政の動きやマスコミの報道もあり、一部のアフィリエイターによる過剰な誇大表現は、広告主にとってブランド毀損につながりかねない事態になっています。広く、多くのアフィリエイターと提携するよりも、信頼できるアフィリエイターとコミュニケーションをとりながら運用することが望ましいです。
そのためには、今からアフィリエイトをはじめるなら「基本管理費を無料にしてくれる」などの費用面だけでなく、使いやすい機能が実装されているASPを選択する必要があるのです。

ASPの利用は、成果報酬以外にも費用が掛かる

ASPの利用には、アフィリエイターに支払う成果報酬の他に、初期費用(場合により預り金)+月額固定費が発生します。主な大手ASPで月額固定費は平均4万円程です。

あわせて、1件あたりの成果に対して手数料が都度発生します。手数料は、アフィリエイターに支払う成果報酬の30%が一般的ですが、プランにより変わるので事前に確認しましょう。1件の成果ごとに支払うので、手数料を加味して成果報酬額を設定します。

手数料例:成果報酬(アフィリエイター報酬)を1件/1000円に設定した場合
成果手数料:300円 [1000円×30%]
ASPからの請求額:1件/1300円 [1000円+300円]
※こちらに、月額固定費がプラスされます。

スタート時は提携数も記事掲載も少ないので、半年から1年は効果が乏しいまま運用をしなければなりません。多くの広告主は毎月の固定費が負担となって、半年から1年でアフィリエイトから徹底してしまいます。アフィリエイト広告は、アフィリエイターとコミュニケーションをとりながら継続的に運用することで成果を積み上げていく手法なので、固定費があるから続けられない・・・といったことを避けるために、初期・月額固定費をできるだけ抑えたASPも検討してみましょう。

これからアフィリエイト広告をはじめるなら、お勧めASP3社

これからアフィリエイト広告をはじめるなら、管理画面が使いやすく、必要な機能が実装されていて、費用に負担の少ないところを選択することをお勧めします。ASPごとに商材やサービスで得意・不得意はありますが、今からスタートする場合の筆者のおすすめASPを3社を、メリット・デメリットを合わせてご紹介します。
※ASP各社のリンクは、アフィリエイト広告を利用して紹介しています。

もしもアフィリエイト

もしもアフィリエイトトップページ

基本管理費無料が魅力のASP:もしもアフィリエイト
https://af.moshimo.com/

基本管理費(月額固定費)が無料で利用可能。メルマガ配信機能リクルーティング機能が実装されているなど機能面に優れていて、管理画面を使って提携を伸ばすことができるASPです
ただしASPから積極的なサポートはないので、放置していれば成果獲得は増やせません。定期的なリクルーティングや、稼働率をあげるために定期的にメルマガで情報提供をする・・・といった基本的な運用が必須です。

もしもアフィリエイトを利用するメリット

  • 基本管理費0円+成果報酬の30%で出稿が可能
  • リクルーティング機能があり、もしもに登録しているアフィリエイターへアプローチが可能
  • 提携済みアフィリエイターにアフィリエイト向けメールマガジンを配信できる
  • 個別の報酬アップも対応可能
  • アフィリエイターに連絡することを制限していない
  • ネットワーク内のアフィリエイターが比較的クリーン

もしもアフィリエイトのデメリット

  • 個人アフィリエイターしかいない(大手法人、ポイントサイトなどがいない
  • 後発ASPなので登録しているアフィリエイターの数が少ない
  • もしもアフィリエイトから積極的なサポートは期待できない
  • 商品別の成果報酬設定ができない
  • 商材などにより、出稿NGな場合がある(個人事業主など)

月額固定費無料で負担なくスタートでき、管理画面も使いやすく機能も充実しているので強くお勧めしたいASPです。しかし、後発ゆえに登録しているアフィリエイターが少ないので、積極的な運用は欠かせません。
今からスタートするなら、まずはもしもアフィリエイトでスタートしてアフィリエイト運用のコツをつかんでいく。もっとリソースを掛けられる・費用が掛けられる・さらに伸ばしたいと判断したら、より多くのアフィリエイターと提携できる、大手媒体と提携できるASPを検討されてはいかがでしょうか。

A8.net

A8.netトップページ

提携アフィリエイターを増やしやすいASP:A8.net
https://www.a8.net/

アフィリエイト広告を積極的に活用するならお勧めしたいASPです。独自やモール型を除けば、日本で一番多くの広告主が稼働しており、初心者からベテランまで数多くの個人アフィリエイターが登録しています。オン・オフでのイベントを多数実施していて、メルマガ配信や、費用が掛かるもののリクルーティング機能も充実しているので提携数が伸ばしやすいASPです。

A8.netを利用するメリット

  • 日本最大の広告主・アフィリエイター登録数
  • アフィリエイター対象のイベントが多く、大イベントの実施は現在A8.netのみ
  • 管理画面が軽くて使いやすい
  • 提携済みアフィリエイターにアフィリエイト向けメルマガを配信できる
  • 提携アフィリエイターに対し、管理画面から連絡手段がある

A8.netのデメリット

  • 初期費用 50,000円(税抜き)、場合により預り金も発生。月額固定費がプランにより33,000円(税抜き)~がかかる
  • 大手法人アフィリエイトの登録が少ない
  • レポートが大まかで詳細が分かりにくい
  • 不適切な活動をするアフィリエイターもいるので、手動承認が必須

預り金と初期費用でスタート時の負担が大きいこと、一部ですが不適切な活動をするアフィリエイターもいるので手動承認が必須となりますが、複数の広告主をサポートしている経験上、他より提携・稼働を伸ばしやすいASPだと思います。アフィリエイターとコミュニケーションがとれる機会を積極的に提供している数少ないASPなので、デメリットを理解しつつ活用するならお勧めです。

バリューコマース

バリューコマーストップページ

大手法人アフィリエイターとも提携可能なASP:バリューコマース
https://www.valuecommerce.ne.jp/

集客力の高い、ポイントサイト等の大手法人アフィリエイターに掲載依頼をするなら外せないASPです。登録しているアフィリエイターは初心者よりもベテランが多く、審査やパトロールを経て活動しているので、ネットワーク内が比較的クリーン。個人よりも法人が活躍している傾向が強いと言えます。

バリューコマースを利用するメリット

  • 価格ドットコムや永久不滅ドットコムなど、会員数が多く集客力の高い大手法人アフィリエイトが登録しており、交渉により掲載される可能性がある
  • ネットワーク内のアフィリエイターの活動が比較的クリーン
  • 管理画面の機能が優れている
  • レポート機能が充実している

バリューコマースのデメリット

  • 預り金(退会時に返却)、初期設定費 50,000円(税抜き)、月額固定費がプランにより50,000円(税抜き)~がかかる
  • 大手法人アフィリエイターは媒体ごとに審査があって掲載拒否されることもあり、掲載に固定費が必要な場合もある
  • アフィリエイターに直接連絡をとることを原則、禁止している。施策を実施する際はASPに配慮が必要
  • 多機能ため、管理画面の操作が複雑

大手法人アフィリエイターと提携するには預り金・初期設定費がいるベーシックプランを利用する必要があり、スタート時の負担が大きく、せっかくベーシックプランを選択しても商材やサービスによっては掲載を希望しても提携できないこともあるので、契約前にどんな媒体と提携が可能か確認しておきましょう。
圧倒的な集客力のある大手法人に提携できるのは魅力ですが、「法人媒体ごとに素材を用意する」「固定費など交渉する」といった運用が必要になります。社内にアフィリエイト専任担当がいる事業者にお勧めのASPです。

運用しなければ成果につながらない

どのASPを選択しても、アフィリエイト広告では運用しなければ成果につながりません。

特に月額固定費無料のASPを選択すると、管理画面の機能を活用して運用することが前提となり、ASPの積極的なサポートは受けられません。広告主が自主性をもって、自分たちでアフィリエイターをリクルーティングして、継続的にコミュニケーションをとっていく必要があります。

社内リソースがどうしてもとれない・・・という場合は、アフィリエイト広告は不向きです。信頼できる代理店に、作業部分を手伝ってもらうことを検討してもよいと思います。いずれにしても、アフィリエイト広告では自社の目標に合わせて、限られた時間と予算を効率よく活用して運用していく必要があります。

今からはじめるならご紹介した3社から検討することをお勧めしますが、もちろん上記以外にも様々な選択肢があります。どのASPを選択してもメリット・デメリットがあり、取り扱いの商品やサービス、掛けられる工数、成果報酬額などを加味して検討されるとよいでしょう。
「さらに詳細な情報を知りたい」「相談したい」という場合は、よろしければお問合せください。御社の商材に合うASPを、一緒に考えていきましょう。