【広告主向け】プログラム詳細でアフィリエイターに提携するメリットを伝えるコツ

プログラム詳細でアフィリエイターからの提携申請を増やすコツ

アフィリエイターはASP管理画面のプログラム詳細を見て、広告主と提携する・しないを判断します。プログラム詳細でショップの魅力を伝えましょう。

アフィリエイト広告のプログラム詳細とは

アフィリエイト広告の「プログラム」とは、広告主がアフィリエイターに提供する広告概要です。アフィリエイター側の管理画面で、プログラム検索で表示される「プログラム詳細」は、広告主の商品やサービスの情報、成果条件や成果報酬額、注意事項などの詳細を一覧で確認できるようになっています。

プログラム詳細は、事前に登録しておくことでASPの管理画面でアフィリエイターに提示されます。アフィリエイターに「提携するメリット」を伝えて、「紹介しやすそう」「ユーザーに利便がありそう」「売れそう」と思ってもらえるようにアピールします。合わせて提携の条件や、アフィリエイターに注意してほしいルールも入れておきます。プログラム詳細で、興味を持ってアフィリエイターに提携申請をしてもらえるように働きかけます。

アフィリエイターから提携申請がくるタイミング

アフィリエイターから提携申請がくるタイミングは、大きく分けると3つです。

  • アフィリエイト広告を開始した時
  • アフィリエイター向けキャンペーンを実施した時
  • アフィリエイターが提携したい広告主を検索する時

アフィリエイト広告を開始した時

アフィリエイト広告の開始時は、通常は有料の管理画面内の広告枠に無料で掲載されます。露出機会も多く、提携申請が一番多い時です。
ASP管理画面の「新着プログラム」への掲載や、「アフィリエイターに配信されるメールマガジン(新着のお知らせ)」で、プログラムがスタートしたことを案内してくれます。

アフィリエイター向けキャンペーンを実施した時

アフィリエイター向けキャンペーンは、母の日やクリスマスなどのイベントや商戦期に合わせて露出をする時提携数が伸び悩みが発生した・稼動数が上がらないなどの課題が発生した時に実施するします。

新着プログラムと同様に、キャンペーン中のプログラムは管理画面での告知やメルマガに掲載されます。露出効果でアフィリエイターの目に止まりやすくなり、提携申請してもらえる可能性があります。

アフィリエイターが提携したい広告主を検索する時

アフィリエイターが自ら広告主を探す場合、例えば「ファッションのサイトを作りたい」「紫外線ケアの商品を探したい」のように、作成するコンテンツに近しい商材を探すために管理画面を検索して、興味があれば提携申請します。
「ブランド名」や「ショップ名」で検索することもあれば、「紫外線」「スキンケア」など固有名詞で検索する場合もあります。アフィリエイターが検索しやすく、提携してもらえるように情報を伝える必要があります。

取り扱い商品が伝わるようにプログラム名を工夫する

管理画面から見える情報は、ASPによって見た目は違いますが項目はほぼ同じです。
アフィリエイターはASPの管理画面にログインした後、「プログラム検索」から興味あるカテゴリーを絞り込んで検索します。検索結果には、

  • プログラム名(ショップ名)
  • 成果報酬
  • ショップのロゴマーク

この3つがあるのが一般的です。最も重要なのはプログラム名です。

これらの少ない情報から、アフィリエイターは「自分のサイトと親和性があるか」「提携するメリットがあるか」を選別します。ショップに知名度があり、どんな商品を扱っているかイメージできれば有利です。知名度はまだそこまでではなく、これからアフィリエイトも活用して認知を高めていきたいのであればプログラム名が勝負です。わかりやすい、伝わりやすいプログラム名になるよう工夫しましょう。

プログラム名(ショップ名)

プログラム名の表記は、ASPによっては「ショップ名のみ」の場合もありますが、キャッチコピーと並記できるところもあります。キャッチコピーを入れられるなら、何を販売しているのか・どんなサービスを扱っているのかを、規定の文字数内で分かりやすく表記します。以下はプログラム名の例です。

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口元のしわが気になったら。アラフォー世代に人気の《すずきコスメ》販売促進プログラム

24時間以内に発送!忙しい方のためのネットスーパー【鈴木商店】

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ショップ名は【 】や《 》で区切って、販売している商品やサービスが伝わるように工夫しましょう。

成果報酬

報酬率は、提携する全てのアフィリエイターに提供する成果報酬です。一部の優良なアフィリエイターに対して個別に提供する特別報酬(特単)ではありません。
成果報酬の設定は、アフィリエイターに支払う成果報酬についてを参考ください。

ショップのロゴマーク

ロゴマークは、ASPごとにサイズ指定があるので適切なものを用意しましょう。
小さめのバナーサイズを指定されることが多く、リサイズで用意すると文字が判読できないこともあります。その場合はシンプルなショップロゴを用意しましょう。

プログラム詳細は、アフィリエイターに提携するメリットを伝える場

ASP管理画面で「もっと見る」「プログラム詳細」などのリンクをクリックすると、各ショップごとの詳細を確認できます。詳細の文字数はASP各社で規定があり、おおよそ1,000文字が入力できます。

プログラム詳細は、アフィリエイターに「提携するメリット」を伝える場です。ネットショップの紹介文は決まったものがあると思います。例えば、以下のようなものです。

すずきギフトショップでは結婚式や二次会プチギフト、お誕生日など、いろいろなシーンで使える「ありきたりでない」「喜ばれる」プチギフトがいっぱい! ショップオリジナルから季節限定の商品、ウェルカムボードまで、種類がとっても豊富。ラッピングやパッケージにもこだわりがあります! あなたの「こうしたい」をかなえます!!オシャレに可愛く、あなたの感謝の気持ちを伝えます。

これは、一般のお客さま向けの紹介文です。
ASPのプログラム詳細は、アフィリエイター向けの紹介文が必要になります。例えば、以下のようなものです。

すずきギフトショップでは、「ありきたりでない」「驚きと喜び」を演出できる、ギフト商品だけを集めた専門サイト。
ワンコインでお買い得なプチギフトから、高級感あふれる特別な日用のギフトまで、幅広い商品を取り揃えております。ラッピングにもこだわりがあり、個別対応もオプションで行うなど、大型店にないサービスで、ゲストをもてなす演出には自信があります。シーンにあわせてご紹介いただける、利便性の高いサイトです。

ギフトは、サイトカテゴリーに限らず、多くの方がご利用いただけます。ぜひ、あなたのサイトですずきギフトショップをご紹介ください。ご提携を、心よりお待ちしております。

アフィリエイターに「紹介しやすそう」「ユーザーにとって利便がありそう」「売れそう」と思ってもらえるような紹介文になるよう心がけましょう。

承認に関するガイドライン・禁止事項も忘れずに

アフィリエイターからの提携申請はできる限り承認したいところですが、特定のアフィリエイターと提携できないなど、自社の規定がある場合はプログラム詳細に記載します。条件は事前に提示しておくことが大切です。

禁止事項で必ず記載したいのは自己申込の可否、リスティングなどアフィリエイターが出稿する広告の可否、その他の禁止事項についてです。承認に関するガイドラインは、どんなアフィリエイターと提携していくのかを決定する重要事項です。商材やサービスにより注意点が変わるので、記載内容に不安がある場合はぜひご相談ください。

自己申込の可否

自己申込(本人申込)とは、「提携するアフィリエイターがユーザーとして、商品購入やサービスの利用を認める」ということです。

アフィリエイターがユーザーとして自らショップを利用して商品を購入し、成果報酬を受け取ります。つまり、実質的な値引きです。「まずは商品やサービスを体験してもらい、気に入ってもらえたら紹介してもらえる」「購入体験を記事にしてもらえる」という利点を考えて、自己申込を可としているケースが多いようです。

ただし、クリック報酬や資料請求などの比較的成果獲得のハードルが低いものに関しては、繰り返しの注文や広告主が望まない集客が増える可能性があるので、特別な事情がない限り自己申込は不可にしておくことをお勧めします。

リスティングなど、アフィリエイターが出稿する広告の可否

アフィリエイターが自ら広告費を払って、リスティングやアドネットワークに出稿することを認めるかどうか、事前に決定しておきます。

個人的には、リスティングなどの広告出稿を集客のメインとしているアフィリエイターとの提携は、積極的にお勧めしていません。一部のアフィリエイターが商標キーワードなどで出稿する事例があり、自社のSEM運用を圧迫する場合があるからです。最近ではアドネットワークを利用した広告出稿で、問題のある掲出をするアドアフィリエイター(アドアフィ)も残念ながらいます。

広告出稿を可にする場合は、禁止条件の提示が必須です。「ブランド名、社名、商品名などは出稿NG」など、ルールを決めてプログラム詳細に記載しておきましょう。

その他の禁止事項

あらかじめ「禁止事項の修正に応じていただけない場合は、提携を解除させていただく場合があります」と提示しておくことをお勧めします。

著作権・肖像権

商品リンクを可にしていると、アフィリエイターはどの画像を使ってもどのページにリンクをしても可と判断します。ショップサイトで使用されているモデルの写真など、アフィリエイターが利用不可のものがあれば禁止事項として提示しておきましょう。

サイトの傾向・ジャンル

提携できないジャンルやカテゴリーがあれば、提示しておきます。

参考までに、私が広告主だった時は出産祝いのギフトメーカーだったこともあり「年齢制限のあるコンテンツを掲載しているサイト・競馬やパチンコなどギャンブルを扱っているサイト・情報商材や稼げる・儲かる系の塾やサロン、・またそれらのジャンルのバナーを掲載しているサイトからの提携を見送ります」としていました。一概に拙いから・はじめたばかりだから・・・という理由ではなく、各社それぞれ基準を決めておくとよいでしょう。

更新したら、アフィリエイター側の管理画面からも確認する

プログラム詳細の新規登録・更新はASPにより機能差があり、リンクシェア・ジャパンやバリューコマースのように広告主側で管理画面で直接入力できるもの、担当営業やサポートに依頼が必要なものがあります。後者の場合は5営業日ほど掛かることもあるので、余裕を持って依頼する必要があります。

プログラムが公開されたら、アフィリエイター側の管理画面から表示を確認します。読みやすいか、改行は整っているか、誤字はないか、伝わりやすいか・・・などが見るべきポイントです。
確認後に、アフィリエイター向けメールマガジンを活用して、提携済みアフィリエイターに管理画面の内容が更新されたことをお知らせしましょう。

既にアフィリエイト広告運用に長年取り組まれている広告主の中には、「今まで一度も、アフィリエイター側の管理画面を見たことが無い」こともあるようです。古いキャンペーン情報が更新されずにそのまま掲載されていることもあるので、アフィリエイターとしてASPに登録をして定期的に確認したいものです。

ASPの管理画面上で、新着プログラムとして露出されている期間は限られています。プログラム詳細を工夫して、管理画面の先にいるアフィリエイターに「あなたからの提携を待っています」と伝えましょう。